日本都市計画学会メールニュース
日本都市計画学会メールニュース
No.1578 配信日:2013年3月6日
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団地再編 住みよいまちへ2012<展覧会・東京会場>
海外等の団地再生先進事例の動向と、わが国におけるストック活用型団地再編への展望
−関西大学戦略基盤団地再編プロジェクトからの提案−

主旨:
 わが国の公的集合住宅団地は、人口拡大・都市化の時代に大量に建設されました。
そこでは、住宅の老朽化や設備の陳腐化などの物理的な問題のみならず、高齢化率の
上昇やコミュニティの弱体化などの社会的問題をも抱えています。その数は、公営住
宅で約219万戸、UR都市機構賃貸住宅で約77万戸にものぼり、再生・更新のみならず維
持自体も困難を極めています。さらに人口減少時代を迎え、団地の縮退や住宅以外の
機能の導入など、住宅地そのものの再生(=再編)が重大な課題となっています。
 関西大学戦略基盤団地再編プロジェクトは、平成23年度から5年間にわたる技術開発
研究プロジェクトです。本プロジェクトでは、集合住宅団地を、住宅および環境ストッ
クの活用を図りつつ、住民が守り育て自立的に更新していけるような“まち”に再編す
るため、協議・事業プロセスを含む技術を開発し実践に活かすことを目的としていま
す。展覧会では、これまでの研究成果(海外等の団地再生先進事例の紹介及び模型によ
る空間比較)を報告し、わが国の具体の団地を舞台に、ストックを活かしながら団地の
構造(仕組み)を再編し、多様で自立的(持続的)な“まち”へ再生する再編技術提案の一
端を提示させていただきます。団地再生のあり方について、多くの人々が深く考える
機会となることを願っています。


日時:2013年3月25日(月)〜27日(水)9:00~19 :00(最終日は15:00まで)
会場:新宿パークタワー 1階ギャラリー・3
   (東京都新宿区西新宿三丁目7番1号)
入場:無料
主催:関西大学団地再編プロジェクト
申込:不要
展示内容:海外の団地再生先進事例の紹介、国内の専門家による団地再生をテーマとし
たレクチャーの紹介、具体の国内事例を対象とした団地再編提案など、模型やパネル、
映像を用いて展示します。
詳細:http://ksdp.jimdo.com