日本都市計画学会メールニュース
日本都市計画学会メールニュース
No.1752 配信日:2013年9月24日
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2013年度第7回都市環境デザインセミナーご案内
東北復興における歴史文化のとらえ方
10.18/大阪/徳勢貴彦氏報告


日時・場所
・2013年10月18日(金)
・6時15分開場  6時30分開演  8時30分頃まで
 キャンパスポート大阪ルームD
・参 加 費
都市環境デザイン会議会員500円/会員外1000円/学生500円
定員50名/申し込み先着順
終了後懇親会準備中・当日実費精算
・主 催 等
 都市環境デザイン会議関西ブロック
・詳細
http://www.gakugei-pub.jp/judi/semina/s1310/index.htm

<趣旨>
 現在、多くの都市において歴史文化基本構想や歴史的風致維持向上計画の作成が進められるなど、地域固有の歴史・文化を活かしたまちづくりに向けた取組が全国的な広がりをみせてきています。
 東日本大震災では、数多くの歴史文化遺産が消失し、また、それらを支えてきた仕組みも大きく変化せざるを得なくなり、被災地域のなかには、その歴史文化が断片的にしか残っていない地域もみられます。しかし、それらは地域がこれまで育んできた宝であり、復興にむけての道しるべのひとつとなるものだと考えられます。
 一日も早く被災された方々の平常な生活を取り戻すことが求められるなかで、スピード感のある復興と歴史・文化の尊重とをいかにバランスよく組み合わせていくか、また、地域に残された記憶の断片をつなぎ合わせ、いかにストーリーをつくりあげ、地域のアイデンティティとして守り、育んでいくかが、東北復興における重要な課題のひとつであるといえます。
 復興における歴史・文化のとらえ方について、東北のある地域で調査に携わっている徳勢貴彦さんに報告いただき皆様と一緒に考えていければと思います。  あわせて、JUDI復興の姿研究会が行った、奥尻島、淡路島、玄界島の復興調査の概況報告を行います。
                セミナー委員長 鳴海 邦碩

<講師プロフィール>
徳勢貴彦さん
 1979年山口県生まれ。大阪大学大学院博士課程(環境工学専攻)修了。工学博士。株式会社スペースビジョン研究所。
 各自治体による歴史文化基本構想や歴史的風致維持向上計画、個別の文化財保存管理計画の作成、歴史まちづくり法制定の背景のひとつである全国の歴史都市を対象とした歴史的・文化的資産の保存活用方策検討調査(2006〜2007)や古都保存行政の理念の全国展開方策調査(2007)など、歴史・文化を活かしたまちづくりに係る各種計画の作成や調査業務に従事。また、奈良市や明日香村などの歴史都市における景観計画や景観マスタープランの作成業務に携わる。