日本都市計画学会メールニュース
日本都市計画学会メールニュース
No.1757 配信日:2013年9月25日
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公開講演会のご案内
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■タイトル:「ドイツ・ラインネッカー地域の大都市圏ガバナンス −『トライアングル・ストラテジー』」

■講師: Ralph SCHLUSCHE氏(ドイツ・ラインネッカー広域計画協会)

■日時:2013年10月22日(火) 11:00〜13:00

■会場:早稲田大学 西早稲田キャンパス 62号館 1階 中会議室
(地図:http://www.waseda.jp/jp/campus/nishiwaseda.html)
※どなたでもご参加いただけます。また、ご参加にあたって事前申し込みは不要ですので、直接会場にお越しください。

■主催:早稲田大学 後藤春彦研究室(電話:03-5286-3289)

■言語:ドイツ語(通訳あり)

■講演主旨:
 ドイツでは、1995年に国際競争力の強化を目的として11の大都市圏が制定された。大都市圏は、広域圏計画や意思決定、国際的マーケティングを行うための組織であり、既存の政治・行政システムとは大きく異なる性質を有している。
 特に注目すべき点は、コミュニケーションや協議に関する新たな取り組みを通して、多くの大都市圏が民間企業や市民社会の代表者に対して、参加の舞台をオープンにしていることである。また、制度上はガバナンスの具体的な枠組みが規定されていないため、11の大都市圏がそれぞれ全く異なるスタイルでガバナンスに取り組んでいる。
 その中でラインネッカー大都市圏は、広域計画を担う「計画協会」、意見交換の場である「フォーラム」、プロジェクトを推進する「有限会社」の三組織からなる、非常にユニークなガバナンスモデルを確立しており、民間企業との連携も活発である。今回の講演では、これら三組織がそれぞれの強みを生かして活動しつつ、相互補完的に支え合う「トライアングル・ストラテジー」について説明する。

■ 講師略歴:
Ralph SCHLUSCHE(ラルフ・シュルーシェ):
 マンハイム大学法学部卒業後、地方裁判所における実務修習をへて、法曹資格を取得。さらに大学院で経営科学を学ぶ。
 バーデン=ヴュルテンベルク州政府に入職しライン=ネッカーおよびカールスルーエ地方を担当したのち、カールルスーエ郡政府の主席行政官(Erster Landesbeamter)を経て、2010年にラインネッカー広域計画協会長(Verbandsdirektor)に選出され、現在に至る。これに加え、ラインネッカー大都市圏有限会社のCEOを兼務しているほか、ドイツの11大都市圏で構成される「ドイツ欧州大都市圏イニシアチブ」の副議長を務めている。