第130回 まちづくり懇話会
リスク「新」時代における都市の危機管理経営
講師:蛭間 芳樹−都市レジリエンスという競争力と価値− 株式会社日本政策投資銀行 環境・CSR部 BCM格付主幹
東京大学生産技術研究所 都市基盤安全工学国際研究センター 協力研究員 世界経済フォーラム リスク・レスポンス・ネットワーク パートナー (グローバル・リスク、ナショナル・レジリエンス研究) 東日本大震災という未曾有の大災害から早3年以上がたちますが、被災地は未だ復興にはほど遠い状況にあり、また原発事故に起因するエネルギー問題は被災地に限らず日本全体に深い影響を及ぼしています。更に遡れば、阪神・淡路大震災により甚大な被害を被った神戸は未だに当時の経済的地位を取り戻すには至っていません。持続可能な都市を運営するうえで、我々は過去の経験から何を学び、今後、発生が予想される東海・東南海・南海地震(南海トラフ地震)や首都直下地震などの大災害に如何に備えてゆけば良いのでしょうか? ここで重要となるキーワードが「都市レジリエンス」です。レジリエンスとは、災害や危機発生を前提とし、事業や機能を継続する力、回復する力、そして災害を契機により望ましいシステムの均衡環境を創造する力といった危機管理の総合力と説明されます。「想定外」の状況にも上手く適応する能力・過程・結果を意味し、人材育成、ビジネス、システム、地域や都市経営など様々な領域で活用されはじめている概念です。 今回講師としてお招きする蛭間氏は危機管理の専門家で、日本が『防災先進国』から『レジリエンス先進国』に進化する必要性を強く訴えられており、銀行員や研究者等の様々な立場から、企業・コミュニティ・都市レジリエンス向上のために精力的な活動をされています。 今回の懇話会では、蛭間氏から、リスク「新」時代の到来とレジリエンス、金融技術を活用した危機管理の実践、世界経済フォーラム(ダボス会議)でのレジリエンス研究の事例等について話題提供して頂きます。 参加者の皆さんと一緒に「リスク「新」時代における都市の危機管理経営」を考える機会にできればと期待しています。
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お問い合わせ先:日本都市計画学会 まちづくり懇話会係
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